 
●えとわすらっしゅ(1999/12/22)
この日は発売日2日前。しかし私にはあるひとつの確信があったンだよね。
それは...
「既に恋姫は入荷している」ということ。
普通東京とか流通の中心地じゃなければ、前日に搬入されるのが常。そして明日
23日は天ちゃんのお誕生日で休み。運送屋さんもお休み。よって今日入荷して
いるはずなのだ。
秋葉とかだとメーカー側の目が厳しいため、フライング販売はかえってやり難い
し、近いから当日の朝搬入でも充分間に合うし。でも地方ではそうはいかない。
当日搬入では開店に間に合わない場合も多いのだ。あとはそれを売ってくれるか
どうかの問題。こういう時のために、普段から足繁く店に通って顔つなぎをして
おくといいンだよね。
そうと決まったら!!.....あ、はいはい、仕事はしますよ、え?各学校へ
届け物ぉ?今日中に届けないと休みに入っちゃう学校があるから間に合わない?
でも車1台じゃ全部の学校は回りきれないぜ、おい。
ゆみ「じゃあトヨタレンタカーでもう1台借りてふたりで別々に回ったら?」
鮎 「おっ、それいいね〜。じゃあ早く終わったらゆみちゃん、おごるよ」
ゆみ「もちろんディナーフルコースよね?」
...それはTOYOTAレンタリースのCMだってば。
そして250kmを走りきって仕事が終わった夕刻、いつもの店へと足を運ぶ。
鮎 「こんちわ〜。ねえねえ、恋姫入ってる?」
店員「まいど〜。入ってるよ、持ってく?」
鮎 「もちろん!!!」
やった!!フライングGET成功!!!
お店に迷惑がかかるといけないから店名は言えないけどね。
よしっ、すぐに帰ってやるぞっ!!!
...あ、明後日からの準備が終わってないや......
泣く泣く準備を色々と済ませ、終わったときには既に時刻は0時過ぎ。明日の
昼過ぎにはもう東京に行ってなくちゃならないのであまり夜更かしするわけに
もいかない。ここで始めちゃったらハマること間違いなしなので迂闊に立ち上
げることもできない。仕方がない、今日はもう床に就くことにしよう....
あ、立ち上げちゃった。迂闊〜〜〜(^^)(^^)(^^)
あ....
刹那、私の心は里へと飛んでいた。丘の上の大きな木、無邪気に遊ぶ幼い頃の
みんな、そして別れ....バスに揺られながら山道を走る。おや?車内広告
が以前と変わったンだね。そんなことはどうでもいいか。そしてバスを降り、
いみじくも画面の中の私が叫ぶ。
「やっと...やっと...やっと帰ってきたンだ〜〜〜!!!」
......
いかんいかん、ここまでで既に涙腺緩みっぱなし。これ以上やったら明日以降
に響くこと間違いなし。叫んだことで、少しだけ理性を取り戻した私、今宵は
ここまでにしとう存じます。
....でももう少しだけなら....
さて、ばーちゃんの家に帰って、と...家は変わってないかな〜〜...お、
全然変わってないよ、少しボロな感じもそのままだよ。
すーっ....ただいま〜〜〜っ!!
あ、あ、あれ?ば、ばーちゃん、どーしたのその血色の良さというか、まぁまぁ
ふっくらしちゃって。まるで野際陽子が京塚昌子に変わったみたい。俺がいない
間に一体何があったンだ。肥満は生活習慣病の元だっていうよばーちゃん。あ、
いや、だめ、やめて、殴らないで〜〜〜、熊殺しに殴られたらいくら俺でも死ん
じゃうって〜〜〜。
......
いかんいかん、ハマってしまってる。これ以上やったら明日以降に響くこと間違
いなし。ばーちゃんに殴られたことで少しだけ理性を取り戻した私、今宵はここ
までにしとう存じます。
....でももう少しだけなら....
神社に行ってみる。どうなってるだろ。変わってないかな...うん、変わって
ない変わってない。寂れた感じもそのまま。さてと、じゃあお約束通り階段から
墜ちましょうかね、朱雀に逢うために。俺の階段墜ちはちょっと凄いぜ、平田満
か俺かというくらいだ。
ゴロゴロゴロゴロゴロ〜〜〜〜.....
ふわっ...
おっ、来た来た。ようやく朱雀とご対面。あ、でもその前にじじいと対面しなく
ちゃならないンだっけ。で、じじい...ぶはははははっ!!全然変わってねえ
じゃん、じじい。声もまさにぴったりハマってる。
朱雀「おじいちゃん、そいつの様子、ど.....」
よっ、朱雀。変わってないな、お前は。顔も、目も、髪も、姿も、性格も、胸の
大きさも、口の悪さも、腕力も、喧嘩っ早さも....
朱雀「面白い...冗談だね」
ギリッ!!ギリギリギリギリギリッ!!!
......
ああっ、お約束....って、いかんいかん、のめり込んでる。これ以上やった
ら明日以降に響くこと間違いなし。朱雀に拷問されたことで少しだけ理性を取り
戻した私、今宵はここまでにしとう存じます。
....でももう少しだけなら....
朱雀「いいかげんに寝ろっ!!!」
ご〜〜〜〜ん....
etwas rasch【独エトワスラッシュ】 少し速く。
 
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